嬰児科(0歳〜2歳)のための教材です。画像をプリントアウトして紙芝居のように仕立ててくださってもいいし、プロジェクター等で映写したり、オンラインで画面に映し込んだりする場合は、グーグルスライドの方をお使いください。グーグルスライド版では、表紙と裏表紙の部分にサウンドを付けてあります。
乳幼児の好きなシルバニア・ファミリーの人形を使いましたが、これは例えて言うなら「セサミ・ストリート」のマペットだとお考えください。「動物」というより、身の回りにいる“誰か”のキャラクターを投影させたものです。もし名前をつけるなら「うさこちゃん」ではなく、「みっちゃん」「ターくん」など人間の子らしい呼び名にしてあげてください。
(4)生徒(ネコ♂)「おにいちゃんが病気になっちゃった…。」
(6)生徒(ネコ♂)「いま、病院にいってきたの。でもぼくはおにいちゃんのおへやにいれてもらえなかった…。」
(7)先生「そう… 悲しかったね…。でも、うつる病気だからね。なおるまでは近くに行かれないのよ。」
(9)先生「そんなことはありません。小さい子にもできる大事なお仕事がありますよ。『早くなおしてください』って神さまにお祈りするの。やってみようか?」
(10)生徒(ネコ♂)「神さま。おにいちゃんのびょうきをはやくなおしてください。おうちにかえれるようにしてください。」
(11)先生(&生徒たち)「イエスさまのお名前によってお祈りします。アーメン。」
(12)先生「イエスさまはとってもおおぜいの病人をなおしてくださったんですよ。
『イエスは…、大ぜいの群衆をごらんになり、
彼らを深くあわれんで、そのうちの病人たちをおいやしになった。』(口語訳聖書 マタイ 14:14)
(13)生徒(ウサギ♀)「せんせい。おいのりしてもびょうきがなおらないことってある?」
(14)先生「それは… あるみたいね。おばあちゃんのことかな?」
(15)生徒(ウサギ♀)「そう…。びょうきしたせいで、おばあちゃん耳があんまり聞こえないの。ずっとおいのりしてるけど、よくならない…。」
(16)先生「聖書の中にも、『神さまに何度もお願いしたけど病気がなおらなかった』っていう人が出てきますよ。」(パウロ@Ⅱコリント12章)
(17)生徒(ネズミ♂)「その人は、神さまなんかキライ!ってなっちゃった?」
(18)先生「いいえ。その人は、神さまから『わたしの力は弱いところに現れる』ってお返事をいただいたの。病気はなおらないままだったけど、あっちこっち遠くの国まで、神さまのお話をしに行きました。」
(19)先生「おばあちゃんはいつも教会のバザーのためにパンをたくさん焼いてくださるでしょう?」
(20)生徒(ウサギ♀)「あー! おばあちゃんのパンはすっごくおいしい!」
(21)先生「いつもすぐに売り切れちゃうものね。あのパンを買いにいっぱいお客さんが来てくださるから、お庭でやるカフェも大繁盛だし、教会の人たちはとても感謝しているんですよ。おばあちゃん、すごいでしょう。」
(22)先生「イエスさまは私たちのお祈りに応えて、病気をなおしてくださいます。なおらないこともあるけれど、やはりお祈りに応えて、代わりに大きな力をくださいます。どっちなのかはわからなくても、私たちがやることはひとつ。『病気をなおしてください』とお祈りすること。あとは神さまが全部考えて、一番いいようにしてくださいますよ。」[1]
(23)生徒(ネコ♂)「神さま。おにいちゃんをなおしてください。」
生徒(ウサギ♀)「神さま。おばあちゃんをなおしてください。」
生徒(リス♀)「神さま。びょうきの人たちがみんなおいのりしますように。」
生徒(ネズミ♂)「びょうきの人も神さまだいすき!ってなりますように。」
先生「イエスさまのお名前によってお祈りします。アーメン。」
(24)先生「おにいちゃんのお見舞いにみんなで絵を描こうか!?」
生徒たち「そうしよう!」「かくかく〜」「かんごしさんにとどけてもらおう」等々
生徒(ネコ♂)「ありがとう!」
(25)裏表紙(おしまい。今日のお話はどんなだったかな? また今度もみんなで教会学校にきて、楽しくお勉強しましょうね〜 等々)
〈グーグルスライド版〉
参考
[1] 「なおらないこともある」というのは、あくまでも「現時点では」だということを忘れてはなりません。医療の世界は日進月歩です。今日は助けられない病人も、やがては治せるようになる。病気にかからないようにする方法さえ見つけ出せる。アダムとエバが失敗してくれたせいで(!)、われわれは(われわれが管理を任された世界すべても)苦難の中に投げ出されてしまいましたが、神さまは試練とともに脱出の道も必ず備えてくださっています(Ⅰコリント 10:13)。試練を乗り越える知恵と力を与えてくださる神さまに感謝しつつ、われわれは必要なものを祈り求めていけばいいのです。