(1) 創世記

創世記には、聖書を読んだことがない人でも知っているようなお話がいくつも出てきます。神によって世界が創られ、最初の人アダムと妻エバが造られました。でも彼らは神さまの言うことを聞かずに木の実を食べてしまい、それから人間はどんどん悪いことをするようになったのです。

☆ノアはすべて神が命じられたとおりにし…(創世記 6:22)

お父さんが、ある日急に「もうすぐ大地震が起きる。食べ物と水を車につんで、家を捨てて逃げるぞ」と言ったらどうしますか? どこに逃げるかも決まっていない。ちゃんと住める所が見つかるまで、ずっと車で生活すると言うのです。ホントに地震が起きるかどうかもわからないのに、なんで!…と思うでしょうね。でも創世記には、まさにそれを実行し、家族を連れて逃げた人の話が出てきます。

ノアはその時代の人々の中で正しく、
かつ全き人であった。
ノアは神とともに歩んだ。
(口語訳聖書 創世記 6:9)

ノアはすべて神の命じられたようにした。
(口語訳聖書 創世記 6:22)

「その時代」の人々は神さまを忘れ、好き勝手なことをしていました。その中で神とともに歩んでいるのはノアだけでした。そのノアに、神さまはたいへんなことを命じられたのです。“わたしはこの堕落した人間たちを滅ぼす。あなたは大きな箱船を造り、家族と多くの動物たちといっしょに乗り込んで、わたしの起こす洪水を逃げのびなさい” と。船の造り方、動物の選び方、食べ物の集め方…。それらを、ノアはすべて神が命じられたとおりにしたと書かれています。大洪水は本当に起こり、地上の生き物はみな滅びました。そして箱船に乗ったものたちだけが生き残ったのでした。

契約の虹
主に従ったノアに 神さまは約束してくださいました

大洪水を乗り越えたノアに、神さまは最高の祝福を与えられました。あなたから多くの子孫が増えて地に満ちる。もう滅ぼすことはしない。地上のものはすべてあなたがたにゆだねる。代々永遠に約束しよう。わたしが空に虹をおいたら、それが約束のしるしである…

☆信仰は…、目に見えないものを確信させるもの(ヘブル 11:1)

ある牧師先生からうかがったお話です。その先生はあるとき、結婚式の司式をなさいました。新郎も牧師だったのですが、なんとその彼が、結婚する相手のことを「まだよく知らないんです」と言ったというのです。明治時代の話じゃないですよ(笑) ごく最近のことです。
相手の女性は、
①牧師先生から紹介された
②牧師の娘である 
③神学校を卒業し、伝道者の助け手(妻)になりたいと願っている
わかっているのはそれだけ。しかも彼女は目に障害がありました。それでも彼は結婚を決意したのです。理由はひとつ、「この結婚が神さまのお導きだと確信したから」。結婚式にのぞむ二人は、希望に満ちあふれた顔をしていたそうです。

信仰とは、神さまにお願いをすることではありません。逆に、神さまのおことばをよく聞くことです。そのおことばが、自分の思いや願いと合っていてもいなくても、そちらに従いましょう。聞き従った者に、神さまはすばらしい祝福をくださいます。ノアに約束なさったように、わたしたちにも約束してくださっているのです。

ぬりえ

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