「人の証し」を用いる時は要注意

CSメッセージの中に、誰かの証しや実話を使うことがありますが、その際は必ず“裏付けを取る”=事実かどうか(公式に発表されているものかどうか)確認することをおすすめします。

身近な人ならご本人に直接聞けばすみますが、そうでない場合。実話と思っていたのに、調べてみたら作り話だった…という例が散見されるからです。

例をあげると;
「ヘレン・ケラーの家庭教師アン・サリバンは、精神病棟で看護婦により神に導かれた。」
この話はかなり普及してしまっているようですが、彼女たちの著書にはまったく出てきません。ヘレン・ケラー協会のオフィシャルサイトにも否定的な見解が載せられています。「看護婦」が「掃除婦」になっているバージョンもあり、それだけでもすでに創作っぽいですが。

ストーリーがやたらと劇的だったり、妙に感動物語だったりした場合は、疑ってかかる方が良いかも。そんな“伝説化”するほど広まっているなら、その人物はそこそこビッグネームのはずですし、そうすると公式な問い合わせ先があることが多いですから、調べるのはそれほど困難ではないと思います。

それでも、この検証作業は素人では限界があるでしょう。ウラが取れなかったら、潔くあきらめましょう。そんなムリをせずとも、そのメッセージに必要な証しは、聖書そのものの中にきっと見つかります。

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