“目に見えない”神さまや神のみわざを伝えるのに、“目に見える”ものを用いてお話をすることはよくあると思います。
磁石をくっつけて見せ、「見えないけれど、そこに力があるの。見えなくても、神さまも“ある”」とか。教会にある鉢植えをいくつか見せ、「花も草も神さまが造ってくださった」とか。おもちゃや日用品を使うこともあるでしょう。
この手法は子供の関心を引くのに良いのですが、少し気をつけておかなくてはならないことがあります。年齢の低い子供の場合、目に見える物体にのみ意識が行ってしまい、肝心の「神さまの話」に結びついていかないのです。教会学校でこのやり方のメッセージをしたあと、何度か聞き取りをして調べてみたのですが、平均して小学一年生くらいまでは、神の話でなく、「きょうのは、えーと… じしゃくのおはなし。」になってしまうようです。
小学校も中学年くらいになれば、それらが「たとえとして用いられている」と理解できるようになります。印象的で、しかもわかりやすく伝えられる、良いメソッドです。生徒が低年齢のうちは、“物体”の話に比重がかかり過ぎないように、バランスを考えてお話をまとめるのがいいと思います。