イエスさまが向かって行かれるところがまだまだわかっていなかった弟子たちに、イエスさまはひとつひとつ、彼らにわかりやすい言葉にして教えていらっしゃいました。
☆つまずきをもたらす者は忌まわしいものです。(マタイ 18:7)
幼い子供を抱っこしたまま、イエスはおっしゃいます。このような小さい者をつまずかせないよう、充分注意しなさい。神は、小さい者たちが一人として神の愛から離れることのないよう、常に御使いを働かせておられるほどだ。もし、百匹の羊を持っていたとしても、そのうちの一匹が逃げ出したなら、飼い主はその一匹を必死で探すだろう? それと同じです。たった一人でも、小さい者が滅びることは、神のみこころではありません… 小さい者につまずきを与えることは、本当に忌まわしい。燃えさかる火の中に投げ込まれるほどの重罪です。もしもあなたの目や手がつまずきを引き起こすなら、目も手も捨てなさい。片目片手で神の国に入る方が、はるかにいい!…
なんて厳しいお言葉…。神さまは、小さい者や弱い者に、それほどまでに目をかけていてくださるのですね。
☆もし、あなたの兄弟が罪を犯したなら、…(マタイ 18:15)
「兄弟」とは、必ずしも家族のことを指しているのではありません。仲間とか友だちのことでもあります。そんな誰かが悪いことをしてしまったなら…
もしあなたの兄弟が罪を犯すなら、行って、彼とふたりだけの所で忠告しなさい。
もし聞いてくれたら、あなたの兄弟を得たことになる。(口語訳聖書 マタイ 18:15)
まず1対1で話しなさい。それでダメなら2〜3人の証人を連れて行き、相手が罪を犯したことを証言してもらいなさい。それでも悔い改めない者は、教会にまかせなさい…
一人でやれだなんて、むずかしそうですね。でも大丈夫。神さまにお祈りすれば、やり方を示していただけるからです。そのお祈りは、誰かと二人でするといい。二人で、あるいは三人で祈る所には、必ずイエスさまも一緒にいてくださるからです。そして、その二人か三人が心を合わせて祈れば、神さまはどんなことでもかなえてくださいます。(マタイ 18:19–20)
☆何度まで赦すべきでしょうか。(マタイ 18:21)
これはペテロの質問でした。当時ユダヤ人は、悪事も3回までなら赦すべきと教わっていました。しかしイエスはペテロに、「何度とは言わない。何度でも赦しなさい」と答えられます。
そして、こんなたとえ話をなさいました。
王に借金のあるしもべが、王に返済を命じられた。が、金の無いしもべは、どうかご猶予を!とひれ伏した。王はあわれに思い、1万タラント[1]の借金を帳消しにしてやった…。さて出ていったしもべは、百デナリ[2]の金を貸している仲間に出会った。すると彼は、相手をつかまえ、金を返せ!と迫った。ひれ伏して猶予を乞う相手を、彼は牢にぶちこんだ…。その話を聞いた王は、しもべを呼びつけて言った。なぜおまえは、私がおまえにしたように仲間をあわれんでやれないのか…! そして王は、彼を牢に投げ入れた…。
イエスは言われます。「悔い改める者を赦さないなら、神もまたあなたをお赦しくださらないでしょう。」
☆わたしたちに反対しない者は、わたしたちの味方です。(マルコ 9:40)
弟子たちは、“イエス組”の仲間かそうじゃないかということにもこだわっていたようです。イエスさまの名によって…とか言って病人を治してるやつがいる! 俺たちの仲間でもないくせに! やめさせてやりました! …憤る彼らに、イエスはおっしゃいました。「やめさせることはない。あなたに反対しない者は、あなたの味方なのです。」
参考
[1] 現在の日本の貨幣価値で言うと、10億円くらいか?
[2] 現在の日本の貨幣価値で言うと、50万円くらい?
ぬりえ
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