聖書に何度も登場する「種を入れないパン」。パン種(イースト)を入れて発酵させる手間を省いたパンのことです。
材料
●小麦粉(薄力粉)
●オリーブオイル(多めの方がおいしい)
●塩少々
●水
1) 薄力粉は1度ふるってボウルに入れる。塩をふり入れてよく混ぜる。
2) 1)にオリーブオイルを入れ、水を少しずつ足しながらこねる。ダマがなく、手にくっつかずにまとまるようになればOK。しばらく寝かせる。
3) ピンポン球くらいの団子に分け、打ち粉をした台と綿棒で薄く丸く伸ばす。綿棒が足りなければラップの芯などでもかまいません。
4) ホットプレートかフライパンで両面を焼く(油不要)。片面を焼き、ふくらんできたらひっくり返す感じで。
生地は、生徒の年齢層によって、教師が準備しておくか、子供たちに作らせるか考えてください。
粉や油の分量は、あまり厳密に計る必要はありません。最近市販されている「ダマにならない小麦粉」とかなら、ふるう必要もありません。生地も多少厚い所や薄い所があろうと大丈夫(ムラがあるとふくらみ方にもムラが出ますが)。オーブンで焼いてもいい(170℃で20分くらい?)のですが、子供たちが“自分で作った!”感を持つには、ホットプレートやフライパンで焼くのがおすすめです。子どもたちは「お料理してる」気分になって何度も裏返したりするかもしれませんが、それでも平気(火傷にだけはご注意を)。
要はそんなに神経を使うレシピではないのです。発酵させなければ、どうがんばったところで、ふっくらふわふわのパンにはなりません。それよりも、ヘブル人たちはとにかく大急ぎでエジプトを脱出しなきゃならなかったんだね、みんなおおあわてでパンを焼いたんだね..などと会話しながら作業してください。聖書における“種入れぬ”パンの意味を、きちんと教えてあげてください。
このパンを食べる時は、イエスさまがやっていらしたように、汁物に浸します。焼きたてなら、ドレッシングやメープルシロップなどに浸けて。焼いてから時間がたってしまったものは、スープを用意しておき、小さく裂いてから入れて、少し煮込みます。